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あむしとずまし

アラサー同性カップル、共同生活はじめました。

君はセゾン

 

 

「なんで付き合いたくなくなっちゃったの?」

 

「……今は……仕事が大事なときだから、川西さんに対してばかり時間は取れないし、気持ちの余裕も持てない。でもそうしていると、川西さんは、イライラするでしょ? ずーっと機嫌が悪いでしょ? 電話くれても、なんだかいつも、意地悪だよね。……そういう風にされると、僕の気持ちが沈んじゃうから。」

 

山崎ナオコーラ「虫歯とやさしさ」より

 

 

 

このセリフはもう心に張り付いて剥がれない。あむしです。

特に何かあったとか悩んでるとかじゃなくて、

ときたま今の状況を俯瞰してぼんやり考えてしまうそんな気分なだけなんですが。

 

自然体のままでいて長く関係を続けられることなんて中々出来なくて、

長くいられるには相手の気持ちや熱意を理解する優しさって大切なこと、

知らずして支えられていることを忘れちゃいけないですよね。 

 

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実はその昔カミングアウトまでした同い年の友人がおりまして。

「嗚呼この人との出会いだけで自分の人生は満足だ」と思えるくらい大好きな人で、

なんて思ってたらその人20代半ばで脳腫瘍で颯爽と亡くなってしまったんですが。

 

で、亡くなるちょっと前に大学を退学するかどうか相談されて

僕はなんとなくごく一般論で「もったいないから籍は残せば?」と答えたんですが、

病気が進行して言葉が喋られなくなってきたある日、

 

 

「俺が悩んで出した答えを後押ししてほしかった」

 

 

とメールで言われたんです。

生きてりゃ「なんだよ!」って突っ込むんですがその後どんどん病気は悪化してしまうので、

今となっては思慮の浅さを悔いてしまう羽目に。

 

奇跡なんて起こらないし壊れない関係なんてない。

終わりあるものだと思って正直にぶつかって後悔のないようにしないとなーと、

欅坂46の「二人セゾン」を聴きながらぼんやりと思っております。

 

 

 

 

 岩井俊二みたいな、いいPVなんだよねぇ。

 

 

 

 

 

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